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オフィスビル3.0時代に導入が期待される先端ロボットサービスとは

(写真=Zapp2Photo/Shutterstock.com)

荷物のお届けロボット、無人コンビニエンスストア、警備ロボット……。将来オフィスビルは、先端技術を使ったさまざまな「ロボット」によるサービスで、大きな進化を遂げるといわれています。この記事ではオフィスビルで現在行われている実証実験などを紹介し、次世代のオフィスビルでのロボットサービスを考えます。

警備ロボット:巡回業務の一部を担い、不審物の対応も行う

オフィスビルに入居するさまざまな企業の中には、機密情報を扱うテナントもあります。そのため、ビル内に不審者がいないか、不審物が置かれていないかなどを確認することは、オフィスビルのセキュリティレベルを高める上で非常に重要です。

このような警備業務を人間に代わって行うのが「警備ロボット」です。すでに日本国内でも、自律走行機能を持つロボットを導入して巡回業務の一部を行っているオフィスビルがあり、搭載したカメラで撮影した画像などを使った巡回レポートも自動で作成されるそうです。

遠隔操作ができるロボットであれば、不審物の確認や撤去もできるでしょう。将来は、警備ロボットが巡回するオフィスビルが当たり前になるかもしれません。

荷物お届けロボット:荷物やコーヒーなどをテナント企業まで運ぶ

オフィスビルで役立つ「荷物お届けロボットサービス」もあります。

テナント宛に届いた郵便物や荷物のほか、オフィスビルに入居するコンビニから商品をオフィスに届けてくれるロボットがいれば、オフィスビル側にとってもテナント側にとっても、時間や労力の削減につながります。

夢物語ではなく、すでに日本国内でも実証実験が行われており、民間企業によって「エレベーターを使えるロボット」も開発されています。センサーで周囲の人や障害物を検知できれば、衝突事故を防止できるでしょう。荷物お届けロボットに警備機能を搭載すれば、荷物のお届け中に不審者や不審物を発見することもできるでしょう。

無人コンビニエンスストア:人件費が削減でき、早朝や夜間でも営業できる

オフィスビルによっては、周辺にコンビニエンスストアや文房具店がないところもあるでしょう。オフィスビルにコンビニエンスストアなどの小売店があるところも少なくありませんが、週末や早朝・夜間など利用者が少ない時間帯は、売上に対して人件費がかかりすぎる場合があります。

従業員無しで営業できる「無人コンビニエンスストア」の仕組みが確立すれば、コンビニエンスストアをはじめとする小売店オーナーは早朝・夜間における人件費を削減できます。またオフィスで働く人々も早朝や夜間でも安定して利用でき、商品を購入できるようになります。早朝に出勤する人や、遅くまで働く人にとっては利便性が向上するといえます。

無人コンビニエンスストアでは、天井や商品棚などに設置されたセンサーが収集した情報をAI(人工知能)が解析し、誰が何を購入したかを把握します。今はまだ試験導入の段階ですが、技術が進化して導入コストが下がれば、オフィスビルに無人コンビニエンスストアが登場する日もそう遠くないかもしれません。

社用車の企業間共有も一般的になる?

ロボットや無人コンビニだけではなく、各テナントが所有する社用車を企業間で共有する仕組みも、今後は一般的になるかもしれません。

社用車を各社で共有するためには、使用スケジュールを企業間で共有する必要がありますが、最近はアプリやウェブ上でこのような情報を共有できるプラットフォームをもつ「社用車のシェアリングサービス」も実用化に向けて企画、開発が進められています。実際に運用が始まれば、企業間で社用車を共有することで社用車の維持コストを抑えられるでしょう。ビルにこのサービスを採用することで、テナント企業の利便性が高まり、評価が得られることも期待できます。

ここで紹介した新しい技術や仕組みなどによって、オフィスビルは飛躍的に進化していくはずです。今後、これらをいち早く導入し、オフィスビルの評価やブランド価値を高めようとする運営会社やビルオーナーも出てくることでしょう。